軍事侵攻で散った36人の命 ウクライナ学生の夢と日常語るパネル展 17日から図書館中央館で

2025年05月16日 のニュース

 終戦、被爆80年の今年、福知山市は、戦争の記憶を次世代に継承し、平和の大切さを再確認できるよう、年間を通じて多彩な平和事業を展開する。その第一弾として、ロシアによる軍事侵攻で犠牲となったウクライナ人学生の記憶を語る写真パネル展を17日から25日まで、駅前町の市立図書館中央館で開く。

 写真パネル展は「発行されなかった卒業証書展」と題し、若くして命を奪われたウクライナ人学生36人の生きた証しを「卒業証書」として展示。亡くなった学生たちの夢や日々の楽しみなどをつづった文章が、在りし日の学生たちの笑顔の写真とともに並ぶ。

避難者の講演も市民交流プラザで

 また17日午後2時からは、日本に避難しているウクライナ人による講演会を駅前町の市民交流プラザで開く。ボンダレンコ・マリヤさんが「ウクライナ避難民からの報告」をテーマに講演し、平和の尊さや大切さについて考える。3時30分ごろまで。いずれも入場無料で、希望者は直接会場へ。

平和事業で今夏に若者の体験研修の旅

 市は1987年に「恒久平和宣言都市 福知山」を掲げて以降、平和への取り組みを続けてきた。今年度は「2025ピースフォーラムinふくちやま」と銘打ち、とりわけ若い世代への啓発に力を入れる。

 今夏には市内の中高生を対象に、広島、長崎、沖縄を訪れる体験研修や学習の旅を予定している。いずれも事前、事後学習がある。市は現在、参加者を募集している。

 それぞれの主な内容や日程、対象者、定員、参加費、申し込み方法、問い合わせ先は次の通り。

 【沖縄人権文化体験研修】7月27日~29日に沖縄県の沖縄戦跡、米軍基地などを巡り現地学習▽市内在住の高校生ら▽6人▽3千円▽5月30日までに市人権推進室へ申込書を提出▽同推進室、電話(24)7021

 【長崎平和学習の旅】8月7日~10日に、長崎市内で青少年ピースフォーラムや平和祈念式典などに参加する▽市内在住の高校生ら▽6人▽3千円▽5月30日までに市人権推進室へ申込書を提出▽同推進室、電話(24)7021

 【広島平和行動】8月5日~7日に広島市の広島平和公園内で自分たちができる平和行動をする▽市内在住の中学生▽25人▽7千円▽5月23日までに市内の児童館・センターや中学校、市こども家庭部へ申し込む▽丘児童センター、電話(23)3549

 

写真(クリックで拡大)=写真パネル展の掲示物と講演を行うボンダレンコ・マリヤさん(右)=市提供=

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