全天候型陸上競技場整備へ 荒河の現地で市が見学会
2025年04月30日 のニュース
京都府福知山市荒河の由良川沿いに、サッカー、ラグビーなどでも使える全天候型公認陸上競技場「荒河スポーツ施設(仮称)」の整備を計画している市は25日、現地で見学会を開いた。市民ら約30人が参加し、建設予定地の広さや駐車場の位置などを確認した。
計画予定地は下荒河浄水場の近くで、京都府が内水対策として実施した荒河調節池の整備に伴って出た土を盛った約2ヘクタールの土地で、市が所有している。市は2024年3月、市スポーツ推進計画の中間評価、見直しをする中で、この土地を活用して、全天候型公認陸上競技場を整備する方針を決め、整備に向けた基本構想の策定を進めている。
現在、基本構想の策定に関わる市民アンケートを実施中で、スポーツ関係団体などにもヒアリングをしていることから、実際に現地を見て、参考にしてもらおうと、見学会を企画した。
見学会では、最初に市文化・スポーツ振興室スポーツ振興係の職員が、施設の計画についての経過を説明。中丹地域には全天候型の陸上競技場が無く、今回整備を計画している競技場が、廃止となった猪崎の河川敷運動広場に代わる施設にもなる-と述べた。
400メートルトラックに芝のフィールドも
このあと、陸上の400メートルトラックと、その内側にサッカー、ラグビーなどで使える芝を敷いたフィールドを設けるなどの全体イメージ図を見せながら現地を案内した。
参加者たちは敷地内を歩き、ポールを立てて示したトラックの範囲、駐車場、堤防上に作る道路の位置などを確認。全天候型陸上競技場の概要や侵入道路の広さなどについて質問していた。
見学会に参加した福知山サッカー協会の片山哲朗会長(67)は「協会としても、施設が出来れば、サッカーをする子どもたちが使う頻度が高くなると、市に報告しました。子どもたちにとっては待ちに待った施設ですが、アクセスについて安全面に配慮してもらえればありがたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=建設予定地内を歩いて見学する参加者たち