親鳥が巣作りの準備 由良川の明智藪で100羽近いサギが営巣

2025年04月20日 のニュース

 京都府福知山市呉服町と猪崎を結ぶ音無瀬橋上流の由良川左岸にある明智藪(蛇ケ端御藪)で、サギが群れで巣を作り、子育ての準備に取り掛かっている。

明智藪は由良川と支流の法川との合流点付近にある雑木林で、自然があふれ、サギたちにとっては子育てをする格好の場所となっている。

毎年春に明智藪に集まり、子育ての準備を始めるが、今年は3月初めごろから多くの親鳥が飛来している。種類はチュウダイサギ、アオサギ、コサギなどで、100羽近くがいるとみられる。

巣は天敵のカラスから卵を守るため、藪のてっぺんから少し低い場所に作ることが多い。以前作られた巣を再利用する「ちゃっかり者」もいて、巣の補強に必要な枝をくわえて藪の上空を飛び交う姿が見られる。

すでに産卵している親鳥もいて、5月中旬から6月にかけてひながかえる。

市自然科学協力員の森方徹さん(78)は「このところ由良川などの河川敷の工事が無くなってきているため、巣作りをするのに適した環境になっています。サギを観察する時は堤防上や音無瀬橋から静かに見てほしい」と呼びかけている。

大江町では田んぼに飛来

大江町二箇上では17日、代かきが終わった田んぼに、12羽のサギが飛来し、餌探しをしていた。

サギたちは舞鶴市との境付近にある営巣地からやって来たとみられる。ゆっくりと水が張られた田を歩き、首を素早く動かして昆虫や小魚、カエルなどを捕えていた。


写真上(クリックで拡大)=藪のてっぺんに止まる親鳥(17日に明智藪で)
写真下(クリックで拡大)=田んぼの中で餌探しをするサギたち(17日に大江町で)

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