「ツバメ調査に協力を」種類、巣など調べ報告 図書館では昨年の結果や関連書籍などを展示
2025年04月17日 のニュース
福知山を訪れるツバメを一緒に調べませんか-。京都府福知山市自然科学協力員会(山段眞彦会長)が中心となり、市民らへ「福知山ツバメ調査」への協力を呼びかけている。15日から駅前町の市立図書館中央館で昨年度の結果などの展示をしており、調査用紙なども置いている。
全国鳥類繁殖分布調査(2016年~21年)では、前回調査(1997年~2002年)と比べ、国内のツバメの数が大きく減少していた。これを受け、福知山では22年から、現状を独自に調べようと、昨年に解散した福知山環境会議が市自然科学協力員会と協力して始めた。
今回は同会議のメンバーも参画する市持続可能なエネルギー・環境共創プラットフォームと、同会で取り組む。
昨年は4月から6月にかけ、市民32人から187件の報告があった。使用中の巣は182カ所で、前年より8カ所増えた。場所の重複、市外の報告を除くと、種類別ではツバメ94地点(前年比8地点増)▽コシアカツバメ64地点(同2地点増)▽イワツバメ4地点(同6地点減)▽種不明4地点だった。
図書館では2階カウンター前で展示をしており、昨年の結果や関連書籍などを一緒に並べ、調査用紙と回収箱も置いている。
今回も4月1日から6月30日までが調査期間。調査日、種類、巣の場所、様子、ヒナの数など8項目を記録する。同じ巣を別の日に観察したり、他の巣を見つけた場合は何回でも送付できる。
アンケートの配布、回収は市エネルギー・環境戦略課(同プラットフォーム事務局)と市児童科学館でもしているほか、オンラインでも受け付けている。
自然科学協力員会は「通勤、通学、散歩のついでなど、可能な範囲で協力いただければうれしいです。身近な自然を知る機会として、気軽に参加してみてください」としている。
写真(クリックで拡大)=図書館中央館ではいろいろな情報を発信している