ミャンマー地震 成美高生徒会が留学生と募金活動 友の古里を思い支援金託す
2025年04月16日 のニュース
ミャンマー中部で起きた大地震を受け、京都府福知山市水内の福知山成美高校生徒会(岩崎千蔵会長)は、被災地を支援しようと、募金活動を行った。ミャンマー出身の留学生3人も母国のために協力を呼びかけ、集まった支援金を14日、店頭で募金を受け付けるファミリーマート福知山荒河店に、「いち早い復興に役立ててほしい」と託した。
3月28日にミャンマー中部を震源とするマグニチュード7・7の地震が発生した。被害は大きく、現地の死者数は3500人を超えるとされている。
成美高には、ミャンマー出身のニャン・リン・トゥンさん(3年)、トゥ・トゥ・ターさん(同)、シュエ・イー・リン・トゥンさん(2年)が在籍している。トゥ・トゥさんは生徒会役員でもあり、生徒会では友人の古里の惨状を憂い、募金活動を企画、ミャンマーの3人も参加した。
3人は震源地から約600キロ離れたヤンゴンの出身で、家族に被害はなかったものの、母国の甚大な被害に心を痛めている。「お父さんと電話中に地震が起きて、しばらく連絡が取れなくなり、とても不安になりました」とニャンさん。「僕たち3人の家族は大丈夫でしたが、まだ見つかっていない人や家を失った人もいて、それを助けたいという思いで活動しました」
3人は始業式の9日に全校生徒にミャンマーの現状について話し、生徒会は活動を知らせるポスターを作成したりして、10、11、14日の3日間、昼休みなどに校内で募金を呼びかけ、計3万5339円が集まった。
14日は、全国のファミリーマートで取り組まれた店頭募金活動の最終日。同福知山荒河店の祝前真也店長は「責任を持って届けます」と伝えて支援金を受け取った。
活動を振り返って3人は「集まったお金は、ミャンマーの価値では大金でこんなに集まると思わなかった。みんなが協力してくれてうれしい」と喜んでいた。
岩崎会長(3年)は「3人とは同じ国際コースで、ミャンマーのために少しでも力になれたらと思って活動しました」と話していた。
写真(クリックで拡大)=集まったお金を渡す留学生(前列3人)と生徒会役員