美容師×カレー 異色の挑戦 NHK料理対決番組に出演 地元食材で頂点めざす

2025年04月14日 のニュース

 福知山市東羽合で美容室「アトリエ・ヌー」を営む和田大樹さん(43)=与謝野町=が、16日午後7時57分からNHKで放送予定の料理対決番組「激突メシあがれ」に出演する。本業は美容師でありながら、地元食材を使うなど趣向を凝らした「カツカレー」で、厳しい選考を勝ち抜いた出場者の中での頂点をめざす。

同番組は4月からレギュラー放送が始まった新番組。アマチュアながらもこだわり料理を作るさまざまな職業の一般人が、自作料理のおいしさを競う。過去の放送では、医師や公務員、電車運転士らが登場し、ハンバーガーやしょうゆラーメンをテーマに腕を振るった。16日の放送では、和田さんを含む3人で争う。

3年間、毎日カレー


和田さんは京都府の与謝野町出身で、高校は福知山の京都共栄学園高校に通った。大阪市内の美容専門学校を卒業後は同市内で働き、15年ほど前に地元に戻ってきた。現在は、妻の恵里さん(43)と一緒に美容室を営んでいる。

料理との出合いは25歳の時、同じく与謝野町出身の恵里さんが里帰り出産をしていた際、それまで全くしてこなかった自炊に初めて挑戦した。

「もともと何にでもこだわりが強い性格だった」と和田さん。手製のスープやチャーシューを使ったラーメン、練り物などの具材を一から作るおでんは家族や友人からも好評で、徐々に料理をする機会が増えていった。

中でもカレーへの思いは強く、「この世で一番好きな食べ物がカレー。子どもの頃から母が作るカレーが大好きで、高校時代でも夕食がカレーの日は早く帰るようにしていたら、カレーの日がどんどん増えていきました」と笑って振り返る。

そんな思い出が詰まったカレー作りに没頭し始めたのは7年ほど前。スパイスへの興味が高じ、自分でも調合するようになると、そこから3年間毎日カレーを作り続けた。

カレーがあまり好きではなかったという恵里さんも「苦手だった脂っこさは感じず、風味も豊かでおいしいです。本当に3年間食べ続けました」と、笑顔で太鼓判を押す。地域のイベントに出店したこともあり、評判も上々だった。

地元のジビエを使うレシピで勝負

番組への出演は、和田さんが作るカレーの味を知る友人からの勧めがきっかけ。締め切り間近の1月中旬、ダメ元でエントリーすると見事通過。選考ではレシピや料理の写真、カレー作りへの思いを伝えた。出場が決まると本戦用の料理の試作に励んだ。

せっかく全国の舞台に立つなら地元の食材を使いたい―と、大江山で捕れた、イノシシの肉を使ったキーマカレーをベースにしたカツカレーを完成させた。収録は3月上旬に東京都内であり、家族の応援も受けながら力を出し切った。

和田さんは「レシピを考える中で改めて地元のことを知ることができました。勝負の結果は見てのお楽しみですが、府北部のことを多くの人に知ってもらえる機会にもなったかなとも思います。ぜひご覧になってもらえれば」と話している。


写真上(クリックで拡大)=イベント出店時の和田さん
写真下(クリックで拡大)=普段は美容師として働く

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