時折雨もなんのその 福士加代子さんと一緒に76チームが笑顔のたすきリレー 市民駅伝
2025年03月03日 のニュース
京都府福知山市の春を代表するイベント「第32回市民駅伝大会」が2日、猪崎の三段池ラビハウスフィールドを発着点とするコースで開かれた。昨年より13チーム多い76チームが出場。トラック種目などで五輪4度出場の福士加代子さんが、特別ゲストとして登場し、公募の市民ランナーとのチームで走るなど、終始笑顔で大会を盛り上げた。
市と市スポーツ協会主催、府スポーツ協会、福知山商工会議所後援、両丹日日新聞社特別協賛。大はらっぱ周辺を周回するコースで、4人1組でたすきをつなぎ、1区2・8キロ、2~4区各2・4キロの計10キロを走った。
男子(混成の部)の部は66チーム、女子の部は10チーム(1チームはオープン参加)が出場。開始式をしたあと、大勢の観客の声援を受けながら、福士さんを含む1区の走者が一斉にスタートした。
上位入賞、自己記録更新をめざして全力疾走する人、笑顔で声援に応えながら走る人、ミニーマウスやマリオなどの仮装で走る人など、それぞれの楽しみ方で駆け抜け、次のランナーにたすきを託していた。
市スポーツ協会創立100周年記念で招かれた福士さんは、号砲前に参加者とウォーミングアップをして交流し、1区を走り終えたあとも、沿道に立ってランナーに声援を送ったり、写真撮影に気さくに応えた。時折、雨がぱらつく曇り空を、持ち前の陽気でパッと明るくした。
男子はヒカメンズA 激戦制し初優勝
男子の部は「HIKAMENS(ヒカメンズ)A」が、32分53秒で初優勝を飾った。市内のランニングチーム「HIKAMENS」で走力を鍛える23歳から49歳までのメンバーでたすきをつなぎ、2位と6秒差の激戦を制した。
1区の村瀬稜治さん(23)は2位につけ、好位置でたすきをつなぐと、2区の大木一範さん(49)が区間1位の快走でトップに躍り出た。3区の大福暉嵐さん(26)はひとつ順位を落とすも粘りの走りを見せ、4区の内田竜太さん(36)が抜き返し、トップでゴールテープを切った。
内田さんは「何とかトップに出てゴールしたいと必死の気持ちで走りました。駅伝はチームでたすきをつなぐという良さがあるので、この4人で走れて、優勝できて良かった。楽しかったです」と喜びをかみしめていた。
女子は福知山JCチェリーズⅤ奪還
昨年より5チーム増え10チームが出場した女子は、平均年齢58・5歳の福知山JCチェリーズ(西田理絵さん、山根恵美さん、吉良菜保美さん、塩見光子さん)が、全区間で1位をキープして44分37秒で優勝した。
毎週土曜日に練習しているチームで、近年では25、26回大会(27回~30回はコロナ禍のため中止)で優勝したが、昨年の31回大会は2位と悔しい思いをした。
メンバーたちは「みんながちょっとずつ差を広げ、優勝を取り返せて良かった」と喜び、来年は「今年と同じように楽しく走れたら」と話していた。
男女3位までの成績は次の通り。全チームの成績は後日掲載。
【男子】(1)HIKAMENS A32分53秒(2)三段池RC激走団32分59秒(3)ぽっぽや1号32分59秒
【女子】(1)福知山JCチェリーズ44分37秒(2)三段池RCレディース45分23秒(3)BUDDiiS-M50分42秒
写真上(クリックで拡大)=一斉にスタートする第一走者
写真下(クリックで拡大)=気さくに写真撮影に応じる福士さん