国道429号榎峠トンネル 府県境まで掘削が到達
2025年02月28日 のニュース
節目を祝う式典
福知山市法用で進められている榎峠のトンネル工事で、京都府側の掘削が兵庫県境に到達した。26日には、現地で施工業者主催の式典が開かれ、事業主体の京都府や工事関係者の約50人が集い、節目を祝った。
福知山市と兵庫県丹波市をつなぐ国道429号の榎峠は、急カーブが連続して幅員も狭く、普通自動車の離合が困難であるため、2020年度にバイパス整備を事業化。京都府と兵庫県が新設するトンネル区間は全長1092メートルで、両側から掘り進め、府域524・5メートルの掘削を府が担当した。
府の工事は受注業者の大林・鶴美・マルキ特定建設工事共同企業体が昨年7月8日から掘削を開始。爆薬を使って岩盤を削る発破掘削で順調に掘り進めていき、7カ月余り経った17日に府県境まで到達した。兵庫県側は4月下旬に到達予定。
式典では、到達点の確認、鏡開きなどをしたあと、府中丹西土木事務所の釆尾直久所長が「工事の節目を無事故、無苦情で迎えられたことは大変喜ばしい。これからも安全で地域に喜ばれる工事をみなさまと一緒に続けていきたい」と祝い、乾杯の発声を行った。
バイパス事業は、福知山市談-丹波市青垣町間の延長2・4キロ(うち府域1・1キロ)を車道幅員片側3メートルの2車線に整備するもので、2026年度の供用開始をめざしている。総事業費は約70億円(うち府約36億円)。開通すれば両市間の走行時間が15分短縮される。
写真(クリックで拡大)=府側の掘削到達を祝って万歳する府や施工関係者たち