オール福知山で観光誘客 市のアクションプラン承認
2025年02月20日 のニュース
福知山観光誘客促進会議は18日、新たな観光客獲得への事業、PR方法などをまとめた市の「福知山観光アクションプラン」を、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザで開かれた会合で承認した。来年度から、福知山の魅力を新たな方法で打ち出しつつ、市内イベントの活性化などを図り、まちを挙げての観光施策を本格化させる。
同プランはインバウンド(訪日外国人)を中心とした旅行者を呼び込む施策をまとめたもので、計画期間は2025年度から27年度となっている。市は昨年9月から福知山観光協会、福知山旅館ホテル組合、森の京都DMO、福知山観光ガイドの会など、市内観光団体、商業団体らとともに計7回の会合を重ね、議論を深めてきた。
市内での23年の観光消費額は約16億円で、天橋立がある宮津市の約117億円、海の幸や海水浴で人気を集める京丹後市の約88億円などと比べると少ない。プランではこうした現状を分析し、天橋立などを訪れるために福知山を通過している多くのアジア圏の訪日外国人らが、福知山に少しでも興味を持って立ち寄ってもらうこと、関西圏から日帰りで訪れる人たちがもっと市内を回遊することなどを目標に掲げる。
福知山の観光資源をアジア圏でポジティブな言葉として受け止められる「福」と捉え、「福がいっぱい福知山」をキーワードにしたPRを企画。「福」のロゴデザインを考えたり、「福」に関する取り組みを募集することを考えている。観光客の呼び水としては、食のイベントの拡大や活性化▽JR福知山駅周辺のにぎわい創出▽ナイトコンテンツの充実などを進めるとしている。
福知山城周辺の樹木せん定による景観の向上、市内の老朽化した観光案内看板の改修、伯耆丸公園や大江山の雲海スポットの整備の検討も盛り込む。
会合でのアクションプラン最終案の承認を受け、大橋一夫市長は「市や事業者のみなさんだけでなく、市民も含めて全員で実行していくプランだと思う。オール福知山で、市内消費がしっかりと残る観光誘客を進めていきたい」と力を込めた。
アクションプランの内容は3月中に、市のホームページで公開する予定にしている。
写真(クリックで拡大)=最終案の承認を受けて意気込みを語る大橋市長