万博で〝百鬼夜行〟参加者募る 作った鬼面で仮装行列
2025年02月19日 のニュース
4月に開幕する大阪・関西万博で、京都府福知山市は5月3日に大江山の鬼伝説をPRする妖怪仮装行列「百鬼夜行」を関西パビリオン多目的エリアで実施する。百鬼夜行に加わる一般参加者について市民を中心に募っており、3、4両月には、本番で使うオリジナル鬼面を作るワークショップを市内で開く。
福知山では、鬼の首領、酒呑童子が同市大江町の大江山をねぐらにしていたと伝わり、鬼伝説とゆかりの地や行事は今も市内に息づいている。「鬼のまち」を広くPRしようと万博への参加を決め、百鬼夜行を行う事業者を昨年12月に公募型プロポーザルで募集した。
2者の応募があり、京都市上京区の大将軍商店街での「一条百鬼夜行」などをプロデュースし、妖怪をテーマとした作家活動、イベントを手掛ける河野隼也さん(42)=京都市=による「コウノ式妖怪デザイン工房」が、業務委託先に選ばれた。
万博会場での百鬼夜行は5月3日午後7時から行う予定で、一般枠として市在住、在勤、在学、または福知山にゆかりのある小学生以上を対象に参加者を募る。河野さんに教わって本格的なオリジナルの鬼面を作る事前ワークショップに参加できること、百鬼夜行当日に万博会場へ自力で行けることなどが条件となっている。
応募の締め切りは3月2日。定員25人で、応募多数の場合は書類選考で決める。応募は市ホームページからアクセスできる専用フォームから。
問い合わせは市秘書広報課、電話(24)7090へ。
ワークショップは3、4月に計2日
鬼面づくりのワークショップは3月29日、30日、4月12日、13日のうち2日間を選んで参加する。時間はいずれも午後1時30分から3時30分まで。会場は、3月が大江町佛性寺の日本の鬼の交流博物館、4月が駅前町の市民交流プラザになる。材料費に500円が必要なほか、鬼の交流博物館では大人330円、高校生220円、小中学生160円の入館料がいる。
河野さんは「鬼の伝説を、福知山の鬼文化として世界に向けてPRするため大阪・関西万博で酒呑童子が率いる百鬼夜行を決行します。昔々、京都の人々を恐れさせた酒呑童子と百鬼夜行が、今年、世界の人々を驚かせるのです。ぜひ、自分だけのお面で鬼となり、一緒に百鬼夜行に参加してください」と呼びかけている。
写真(クリックで拡大)=河野さんと造形した妖怪のお面たち(撮影:Hiroto Yorifuji)