お年寄りの聞こえに対応 市役所の窓口2ヵ所に軟骨伝導イヤホン設置

2025年02月15日 のニュース

 京都府福知山市は高齢者福祉課、地域包括ケア推進課の窓口に、軟骨伝導イヤホンを用意している。イヤホン部分を耳の穴に軽く当てるような形で装着するもので、高齢で耳の聞こえが悪くなってきた人が、両課の窓口を利用する際に無料で使える。

 イヤホンは、耳の近くで話されないと聞き取りづらい、大きな声で話してもらう必要があるといった、加齢による中等度の難聴者までに有効とされている。両窓口は高齢者の利用が多く、必要な時には職員が大きな声で話すなどの対応をしてきたが、個人情報を扱う場面もあり、適切な声量での対応が期待できる軟骨伝導イヤホンを3日から導入した。

 首から下げた集音器が音を拾い、イヤホンを通じて軟骨を震わせ、鼓膜へと伝える仕組み。耳の穴まで入れる必要が無く、イヤホン部分の清潔さを保ちやすくて、耳をふさぐ圧迫感も少ない。

 両課窓口に一つずつ用意しており、導入費は計約6万4千円。窓口に張り紙をして利用できることを知らせている。職員の声を聞き取りづらそうにしている場合などには、利用を促す声掛けをすることもある。

 成果があれば、ほかの窓口への導入も検討するという。両課は「聞こえに不安がある場合は、ぜひ気軽に声を掛けて下さい」としている。


写真
(クリックで拡大)=軟骨伝導イヤホンを窓口に用意している

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