ふるさとイベント大賞、福知山市の「イル未来と」が頂点に 夜の福知山城一帯を光で彩るイベント
2025年02月13日 のニュース
福知山青年会議所(JC)、京都府、福知山市などでつくる実行委員会が毎年秋に主催し、夜の福知山城周辺を光で彩る「福知山イル未来と」が、第29回ふるさとイベント大賞で、大賞(内閣総理大臣賞)に輝いた。府内のイベントが大賞になるのは、これが初めて。応募総数101件のトップに選ばれ、関係者たちは喜んでいる。
ふるさとイベント大賞は、一般財団法人地域活性化センターが主催。全国各地の地域活力を生み出すイベントを表彰するもので、今回は大賞のほか最優秀賞(総務大臣表彰)など、8つのイベントが受賞した。表彰式は、20日に東京都で行われる。
イル未来とは、まちのランドマークの福知山城一帯をライトアップすることで、夜間の観光誘客や市民が城に親しみをもつ機会に-と、2018年に福知山青年会議所が始めた。21年からは府、市などが加わった実行委員会形式で実施している。
当初は、投光器やLEDライトで城の石垣、近くのゆらのガーデンなどを照らしていたが、回数を重ねるごとに進化。本丸広場や登城坂、石垣でのプロジェクションマッピングなどを導入して人気を集め、近年は福知山の秋を代表する企画となっている。
またイベントでは、さまざまな芸術家が城を生かしたアートに挑戦。舞鶴市在住の流木アーティストが、石垣に巨大影絵を出現させたり、市内を拠点に活動する竹灯ろう制作集団「竹一族の陰謀」が、本丸広場に竹と和紙の半球イルミネーションを飾ったりした年もある。
発案者で、昨年末に青年会議所を卒業した足立聖忠さん(40)は「毎年主体となって続けてきたことが、大きな賞を取ることができて良かった。受賞がきっかけとなり、福知山のさらなる発展につながればうれしい。青年会議所は卒業しましたが、今後も発案者として携わっていきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=毎年多くの人が訪れるイベントに発展した(写真は2023年)