20年大事に育てたアロエに花が咲く 夜久野町の武田さん
2025年02月07日 のニュース
京都府福知山市夜久野町板生の武田礼子さん(69)宅のアロエに花が咲いた。長年育てて初めてのことに驚きながらも、可愛らしく咲いた色鮮やかな花房を、いとおしそうに見つめている。
アロエは20年以上前に小さな株を購入し、愛情をかけて自宅の庭で育ててきた。現在は3株に分けていて、大きいものは高さ1・4メートルほどになる。
毎年、寒い時期を迎えると玄関の中に入れているが、昨年の秋、2株につぼみのようなものが付いていることに気が付いた。1月に入ると下の方から順番に、細長い筒状の赤い花が開いていった。
「最初は何が付いているのか不思議でしたが、花だと分かってからは咲くのが待ち遠しかったです」と武田さん。
猪崎の三段池ラビハウス植物園によると、武田さんが育てるアロエは南アフリカ原産の「キダチアロエ」で、比較的多くの家庭で育てられている品種という。
一方で、花を咲かせるには高さ50センチ以上、茎の太さが2センチ~2・5センチ以上などの条件があり、担当の園職員は「自宅で花を見たことがある人は少ないと思います。上手に育てられているので、日光に十分当て、冬は寒さから守り、高温時は水を与えないなどの条件がうまく整えば、来年以降も12月~3月の気温の低い日に咲く可能性があります」と解説する。
武田さんは「初めてのことで驚きましたが、とても可愛らしい花。めったに見られないと思うので、今のうちにじっくりと楽しんでおきたい」と、うれしそうに話していた。
写真(クリックで拡大)=武田さん宅で咲いたアロエの花