理想の大人への第一歩 二十歳を祝う会に586人出席
2025年01月14日 のニュース
京都府福知山市の二十歳を祝う会(市、市教育委員会主催)が12日、猪崎の三段池公園総合体育館で開かれた。華やかな振り袖やスーツに身を包んだ若者たちが集い、友人との久しぶりの再会を喜び合ったほか、晴れやかな表情で式に臨み、自分が思い描く理想の大人への第一歩を踏み出した。
対象者は2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた743人で、586人が出席した。
この年代は、高校時代の3年間をコロナ禍のもとで過ごしたことを踏まえ、大橋一夫市長は「みなさんは、本来であれば自由な学びや活動を謳歌される大切な時期に、制限ある暮らしを余儀なくされ、悔しい思いもされたと思う」とし、「しかし、そんな経験をされたからこそ、柔軟な発想力や困難を乗り越える力を身につけられたとも思います。今後は若さあふれるエネルギーを十分に生かし、社会の一員として充実した人生を歩んでください」と励ました。
来賓の祝辞などに続き、出席者を代表して岡野叶夢さんと福田夏夢さんが演台に立ち、「二十歳の主張」を発表した。
陸上自衛隊福知山駐屯地で准看護師をめざす岡野さんは「入隊後は自立の大変さを知ると同時に、これまで育ててくれた親への感謝の思いが強くなりました。今後は守られる側から守る側に、多くの知識や技術を吸収し、社会人として、自衛官として、人々を守れる大きな人になりたい」と決意を述べた。
小学校教員をめざす福田さんは「大学進学を機に福知山を離れ、家族の大切さを改めて感じました。将来は小学校教員として古里に戻り、自然豊かな福知山での学習を通じて子どもたちに学ぶ楽しさを教えたい。恩師の方々とした『将来一緒に働こう』という約束を果たすため、これからも頑張っていきたい」と抱負を語った。
当日は受付開始前から多くの若者たちが体育館前に集まり、記念撮影や近況報告をする姿が見られたほか、会場2階には出席者の親が詰めかけ、成長した我が子の姿をうれしそうに見つめていた。