「おいしいどぶろくできました」 店前に杉玉付ける 大江町の割烹さとう
2024年11月19日 のニュース
どぶろく(濁酒)を造る京都府福知山市大江町河守の割烹さとうで16日、新酒の完成を知らせる杉玉が取り付けられた。今年造られたどぶろくも例年通りおいしく仕上がっているという。
さとうでは、杜氏の佐藤則子さん(73)が2011年から、店舗横に設けた醸造場で「酒呑童子の里どぶろく鬼ババァー」を造り続けている。
原料となるコシヒカリは、同町毛原の棚田で栽培している。今年は7枚の田で米作りをして、約600キロを収穫。2500~3000本分を確保した。
杉玉はスギの枝葉を束ねて球状に刈りそろえた飾り物で、酒造りの神様として知られる奈良県桜井市の大神神社から取り寄せた。
直径は約35センチ。佐藤さんが直接店の玄関の軒下に取り付けた。玄関前には過去の杉玉も残されていて、今回掲げたものは緑が際立ち、スギの香りが漂う。
佐藤さんは「今年は高温障害を受け、硬い米になりましたが、これまでと同じ良い品質のものをめざして造りました。ぜひ多くの人たちに飲んでもらいたい」と言う。
写真(クリックで拡大)=杉玉を取り付ける佐藤さん