三段池の松100本にこも巻き 二十四節気「寒露」

2024年10月08日 のニュース

 二十四節気の一つで本格的な秋の訪れを告げる「寒露」の8日、京都府福知山市猪崎の三段池公園で、小雨が降るなか、害虫から松を守る恒例のこも巻きが行われた。

 こも巻きは、松枯れの原因となる害虫が、越冬のためこもに潜る習性を利用した駆除方法。近年の研究で「クモなどの益虫も捕獲してしまい駆除効果が乏しい」との報告もあるが、三段池公園では、公園を管理する市都市緑化協会(大柿日出樹理事長)が、環境調査も含めて毎年この時期に実施し、秋の風物詩として定着している。

 作業は、委託を受けた市シルバー人材センターの5人が、午前9時から松風亭(水上茶室)そばで開始。根元から1メートルぐらいの高さに、わらで作った長さ180センチほどのこもを2人1組で手際よく巻き付けて、縄でしっかりと結んだ。

 10本ほど巻き終えたところで作業員の大槻貞已さん(71)は「天気が心配でしたが、小降りでよかったです。こも巻きは初めてで、まだまだ不慣れですが残りも頑張ります」と話していた。

 公園内にある約1830本のうち、予定していた100本を午前中に巻き終えた。来年3月初旬ごろに取り外して、害虫はこもごと焼却処分し、それ以外は逃がす。

写真(クリックで拡大)=しっかりと松にこもを巻いた(8日午前9時25分ごろ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。