「健康が一番の宝」市内最高齢は107歳 市長が自宅訪れ祝福

2024年09月23日 のニュース

 敬老の日(16日)に合わせて京都府福知山市は20日、市内最高齢者の藤原てる子さん(107)=夜久野町小倉=へ祝い状と記念品を贈った。大橋一夫市長(70)が藤原さんの自宅を訪れ、「いつまでもお元気でいてください」と長寿を祝った。

 藤原さんは1917年(大正6年)生まれ。今も暮らしている家で生まれ育ち、大正、昭和、平成、令和と4つの時代を過ごしてきた。

 若い頃は市内の生糸工場で働き、婿養子となった夫と結婚してからは農家として米作りに励みながら、町内の観光センターなどでも働いた。

 同居する長男の良一さん(71)は「若い頃から働き者で、数年前まで家の周りで畑仕事をするぐらい元気でした」と目を細める。

 記念品の贈呈は藤原さんの家族が見守る中、大橋市長が額に入った祝い状と記念品のカタログギフトを手渡した。

 最近は耳が聞こえにくく、目も見えづらくなってきたという藤原さん。大橋市長が大きな声でゆっくりと、「おいしいご飯をしっかり食べて、いつまでもお元気でいてください」と伝えると、藤原さんはうなずきながら、「ありがとうございます。とてもお若い市長さんですね」と、市長の手をしっかりと握って応え、周囲は温かな雰囲気に包まれた。

 大橋市長が帰る際には、杖を片手に自分の足で家の外まで出て見送った。

 藤原さんは人生を振り返り、長く健康でいる秘訣は「よく働き、よく食べること」といい、「健康が一番の宝物。これからも元気でいられるようにしたい」とはきはきとした口調で話していた。

101歳以上市内に88人

 市によると、4月1日現在、今年度内に101歳以上となる長寿高齢者は市内に88人いる。同じく100歳は57人、99歳は64人。

 

写真(クリックで拡大)=大橋市長(左)と笑顔で話す藤原さん

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