子どもが笹を振って駆けまわる 江戸時代から続く伝統行事「笹ばやし」

2024年08月17日 のニュース

 恵みの雨と五穀豊穣を願う祭り「笹ばやし」が16日夜、京都府福知山市多保市で営まれた。下六人部地区で江戸時代から続く伝統行事。子どもたちが笹を振って走る「笹ぶり」をし、元気いっぱいに集落内を駆けまわった。

 多保市にある天神社の祭礼。寛文9年(1669)に、百日間もの大干ばつがあり、当時の福知山藩主・朽木稙昌が命じて始まったとされる。2017年に府無形民族文化財に指定された。今年は、多くの人に笹ぶりを見てもらおうと、コースを人通りの多い場所に一部変更した。

 集落内の立石で神事をしたあと、12個の提灯をつけた「十二まとい」を持つ人、笛や太鼓などの囃子方らが天神社へ向けて出発。笹ぶりに参加した法被姿の六人部小学校4年生から6年生までの児童ら約35人が後に続いた。

 神社までの道の途中5カ所で、大人たちが棒で柵を組んだ井堰を作ると、子どもたちは水をつけた笹で、勢いよくそれを崩していった。「堰が切れるほどの雨が降る」ことを表現しているという。

 飾り屋台の山車も巡行に加わり、今年はNHK大河ドラマの主人公、紫式部をテーマにした人形を飾った。

写真(クリックで拡大)=元気に笹を振る子どもたち

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。