福知山公立大学卒業式 情報学部1期生も笑顔で
2024年03月23日 のニュース
福知山公立大学(川添信介学長)の卒業式・学位授与式が22日、京都府福知山市中ノの市厚生会館で開かれた。情報学部1期生を含む卒業生計191人は、新型コロナウイルスに翻弄された学生生活を乗り越えて卒業証書を受け取り、新たなステージでの飛躍を誓った。
公立大学は2016年に私立大学を公立化して開学し、地域の課題と向き合う地域協働型教育研究を特徴に、地域経営学部2学科でスタートした。AI(人工知能)をはじめとした情報技術の活用の広がりを受けて、20年に情報学部1学科を新設して、地域や社会貢献につながる情報技術を学ぶ人材育成にも努めてきた。
今年の卒業生は、情報学部情報学科88人に加え、地域経営学部の地域経営学科80人と医療福祉経営学科23人の計191人。新型コロナが流行し始めた20年4月に入学し、1、2年生時はオンラインで授業を受けるなどキャンパスライフに制限を受けたが、3年生からは積極的に地域と関わるなどして学んだ。
卒業生たちは、晴れやかなはかまやスーツに身を包んで式典に出席。保護者や教職員らが見守るなか、各学科の代表者がステージに上がり、川添学長から卒業証書を受け取った。
川添学長はコロナの影響を受けた学生生活に触れながら、「地域協働型教育は、これからみなさんが生きてゆくそれぞれの地域や現場で活躍するための土台となったはず。コロナとともに青春を過ごした世代として、みなさんが独特の輝きをもって社会をリードされることを期待したい」とエールを送った。
情報学部の卒業生のうち就職希望者は69人で、内定者は68人。就職先は情報通信業、サービス業、製造業の順で多いという。また4月に公立大学に新設する大学院には15人が進学する。
情報学部の優秀学生賞を受けた水野翔太さん(22)=静岡県出身=は「学生っぽいことができたかは疑問ですが、毎日が勉強の日々で、プログラミングを習得したいという目的は果たせたと思います。4月からは大学院に進学して、地域通貨の研究など情報学の学びを深めていきたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=卒業証書を受け取る卒業生