伝統継承へ練習に熱 4年ぶりに今安で雨乞い踊り

2023年09月25日 のニュース

 秋祭りシーズンの到来を前に、京都府福知山市内の多くの地域では本番に向けて準備が進められている。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに神輿巡行や踊りの奉納などを再開するところもあり、関係者たちが意気込んでいる。

 今安地区では「天照神社」と呼ばれ、地元住民に親しまれている天照玉命神社での本祭を10月9日に控え、小学1年生から中学2年生までの31人が、古くから地域に伝わる「雨乞い練り込み踊り」の練習に励んでいる。コロナの影響で昨年までは規模を縮小し、踊りは中止していたが、今年は4年ぶりに従来通りの形で行う。

 もともとは大人の踊りだったが、子どもに伝承しようと、1985年から保存会が中心となって指導している。今年は8月19日から毎週土曜日に、地元の公会堂に集まり、子どもは踊りや太鼓、かね、笛の練習を重ねている。

 本番まで残り2回となった9月23日の練習日には、衣装合わせや一連の流れを通して行い、大人たちの指導にも力がこもっていた。修斉小5年の国本芹さんは「動きのタイミングが難しいけど、神様に捧げる踊りなので、本番ではミスなく、ほかの人とずれがないようにしたい」と意気込む。

 保存会の桐村清隆会長は「今年は踊りの復活の年。保存会メンバーの高齢化もあり、有志で撮影した踊りの動画を活用しています。子どもの半分以上が今年初めて踊るという状況で、指導者たちも不安はありますが、これからも継承していきたい」と話している。

  
写真(クリックで拡大)=本番に向けて練習をする子どもたち

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