雲原川でドラム缶転がし、4年ぶりに開催 今季一番の暑さのなか水しぶきと歓声上がる
2023年07月18日 のニュース
全国でも珍しい地域おこしイベント「第17回ドラム缶転がしタイムレース」が17日、京都府福知山市雲原で開かれた。普段は穏やかな山間地域に、約800人が訪れ、ゴールをめざす出場者や声援を送る人らの声が響いた。
雲原砂防イベント実行委員会(清水順次委員長)主催。毎年、祝日の「海の日」に開いてきたが、新型コロナウイルスの影響で2020年から中止していて、4年ぶりの開催。旧公誠小学校そばの雲原川に全長150メートルほどのコースを設けた。
気象庁によると、この日の福知山は午後2時14分に37・3度を記録し、今季一番となる暑さ。そんななか、職場や趣味仲間などで結成した福知山、綾部、京都各市などのチームが出場し、各チーム4人が2人1組のリレー形式で上流に向かってドラム缶を転がし、ゴールを目指した。
鬼のコスチュームやワニのかぶり物をするなど、思いおもいの格好で参加。13日に降った激しい雨の影響で例年よりも水量が多く、好タイムが出にくい状況で、参加者たちは悪戦苦闘。川の流れに足を取られて転ぶ場面もあったが、浅瀬を見極め、水しぶきを上げながらドラム缶を転がした。
土手沿いには、太鼓をたたいて後押しする人や、「パパ頑張れ」と声を出して父親を励ます子ら、多くの人が並んで声援を送っていた。
このほか、会場では魚つかみ大会や踊り、太鼓などのアトラクションがあり、催しを盛り上げた。また、カレーやたこ焼き、かき氷などの模擬店も並んだ。
出場した松本和子さん=神戸市=は、「初めて参加しました。ドラム缶を回しても回しても進まず、めちゃくちゃしんどかったです。地域の風景もきれいで、外国の人も好きそうなイベントでした。楽しかったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=力を合わせてドラム缶を転がす参加者