使っていない公共施設の活用をと市が事業者説明会
2023年03月20日 のニュース

京都府福知山市は、未利用の公共施設の有効活用に向けて15日に事業者向け説明会を開いた。市内の福祉や不動産、農業など各業界の24社から参加した30人が、活用事業者を今後募集する可能性などがある6施設について説明を受けた。
公共施設の活用などの連携協定を結ぶ京都北都信用金庫と協力して開催。市資産活用課の職員が、公共施設の現状について、「多くの施設が建設後40年ほど経っています。老朽化した施設が使われなくなった状態が長期化すると、エリア全体の価値を下げることにもなります。民間の先進的、独創的な活用手法を取り入れ、地域の発展にもつなげていきたい」と説明した。
合同会社まちみらい=千葉県流山市=代表社員の寺沢弘樹さんによる講演もあり、寺沢さんは、他市の様々な先進事例を示し、「今ある『もったいない』場所を生かす提案がどんどん出来るのが理想で、事業者と行政がつながり、まちとリンクした活用を目指すことが大切です」とアドバイスした。
有効活用をめざす公共施設としては、喜多の三岳青少年山の家▽大江町二俣、京都丹後鉄道二俣駅と一体になった俊明多目的集会所▽同町北有路のあしぎぬ大雲の郷(大雲塾舎、鬼力亭、大雲記念館)▽同町南有路の旧有仁小学校▽三和町岼の旧川合保育園▽夜久野町高内の旧中夜久野保育園を紹介。
このうち俊明多目的集会所では、4月から、事業者が試用できる「トライアルサウンディング」の募集をすることや各施設の見取り図、立地、敷地面積などを説明した。
写真=4月からトライアルサウンディングの募集をする俊明多目的集会所