大阪場所を前に千代栄関が帰郷 柔道大会観戦

2023年02月14日 のニュース

 京都府福知山市出身の十両力士、千代栄関(32)=九重部屋、本名・岸栄太=が帰郷し、12日に猪崎、三段池公園内の市武道館であった酒呑童子盃争奪柔道大会を訪れ、選手たちを激励した。かつて自身も出場したことがある大会で、熱の入った試合を見て気持ちを新たにし、1カ月後に控える大相撲3月場所(大阪場所)の勝ち越しを誓った。

 大会は近畿圏の高校生と社会人チームが、5人勝ち抜き形式の団体戦を繰り広げた。

 千代栄関は、日新中学校を卒業して、京都共栄学園高校に進学。柔道部で練習に打ち込み、3年生の時には団体戦で大将を務め、同校としては3年ぶりのインターハイ出場の原動力となった。

 高校卒業後に角界入りして13年半、昨年7月場所に福知山出身者では初の新十両昇進を決めた。

 東十両11枚目で臨んだ1月場所は5勝10敗で負け越した。「腰高で踏み込みが浅く、前に向かう気持ちも弱かった」と振り返る。

 今回の帰郷で久しぶりに観戦した試合に刺激を受けた様子で、「いいですね。自分も相撲を頑張ろうと思います。しっかりと稽古をして、やっていきたい」と3月場所へ意気込んだ。母校の柔道部の後輩たちの試合では特に目を細めて見守った。

 会場では休憩中の選手らとの記念撮影に快く応じ、知人や友人との世間話に笑顔がはじける場面もあった。

 努力を積み重ね、31歳の遅咲きで十両になった千代栄関。福知山の子どもたちに向けて、「夢をかなえるためには追い続けないといけません。良いこともあれば悪いこともあるけれど、諦めないで。子どもたちに憧れられる存在になりたいので自分も頑張ります」とエールを送っていた。

 共栄高柔道部時代の恩師、柿原功二さんは「来場所はやってくれると信じています」と話していた。

 前日の11日には、修斉サッカークラブの小学生たちと触れ合う時間も設け、身長180センチ、161キロの巨漢は一躍人気者になった。

 

写真=笑顔で柔道の試合を観戦する千代栄関(市武道館で)

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