雪をかきわけ土中から春 名産地・報恩寺でタケノコの試し掘り
2023年02月04日 のニュース

立春のきょう4日、福知山市内にはまだ雪がたくさん残り、冬景色が広がっている。そんななか、ひと足早く春の訪れを感じさせるタケノコの試し掘りが、名産地・報恩寺の竹林であった。地元の農家が雪をかきわけながら作業し、成長具合を確かめた。
気象庁によると、市内の朝の最低気温は氷点下1・2度で、平年より0・4度低くなり、手がかじかむほどの寒さとなった。
試し掘りは立春の恒例。報恩寺筍生産グループの野田和則代表(68)が行い、専用の道具・トグワを使って、地中からタケノコを丁寧に掘り出していった。
約30分の作業で10本ほど掘り、大きなものは長さが15センチ近くあった。野田代表は「雪の重みで竹が倒れるなどして、影響を心配していましたが、例年通りに成長していて、安心しました。これから暖かくなって、さらに大きく育ってほしい」と期待していた。
今年は収穫量が多いとされる「表年」に当たり、グループ全体で約30トンの収穫を見込んでいる。初出荷は、3月下旬ごろになるという。
写真=掘ったタケノコの大きさなどを確かめる野田代表(4日午前8時20分ごろ)