共栄高サッカー部 関西リーグ2部に初昇格
2022年12月22日 のニュース

京都府福知山市東羽合の京都共栄学園高校サッカー部(朝長舜希主将)が、U18の高円宮杯JFAサッカープリンスリーグ関西2部への昇格を決めた。17、18両日の参入トーナメントに勝利し、悲願の初昇格をつかみ取った。
共栄は今季、京都リーグの1部(トップリーグ)でプレー。福知山成美や立命館宇治、京都橘B、東山Bなど9チームとしのぎを削り、初優勝を飾って参入トーナメントに駒を進めた。
トーナメント1回戦では、興國B(大阪府)と対戦。前半序盤から共栄が押し込む展開となり、MF・北淳史君(2年)のロングスローを、FW・馬場大地君(3年)が頭で押し込んで先制した。
その後も何度か決定機を作るものの、決めきれずに流れが変わり、後半に失点。1-1で90分を終え、延長戦なしのPK戦にもつれ込んだが、先攻の京都共栄は5人全員が成功。5-3でPKを制し、決定戦進出を決めた。
昇格をかけた大事な一戦の相手は、滝川第二(兵庫県)。攻撃的なチームで、前半15分までは相手が有利な状況が続いたが、フォーメーションやボールの奪い方を修正すると、形勢が逆転した。
ボールを奪える回数が増え、前半終了間際には、またも北君のロングスローをFW・林蓮斗君(3年)がヘディングで合わせゴール。後半には、MF・山口遼馬君(3年)が、相手のボールを奪ってドリブルでゴールに近付き、自らシュートを放って貴重な追加点を挙げ、2-0で勝利することができた。
これにより、来年4月からはプリンスリーグ関西2部への参入が決定。神戸弘陵学園(兵庫県)や金光大阪(大阪府)、大阪桐蔭(同)など、強豪9チームに混じって、激しい戦いを繰り広げることになった。
3年の朝長主将は「1回戦もですが、特に決定戦は、自分たちの良い部分をしっかり出すことができ、勝てたのでうれしかった。この3年間、つらいこともあったけど、仲間と励まし合ってやってきて、昇格を決めることができて良かった」と喜ぶ。
内藤翔平監督(37)は「新しい歴史をつくってくれた選手、スタッフに感謝です。インターハイと選手権で、京都橘、東山を倒して全国大会に出場するため、プリンスリーグ関西で力をつけて、来年は必ず全国に出ます」と力強く宣言していた。
写真=昇格を喜ぶ共栄高サッカー部のメンバー