交通安全ヨロシクネ 京都庵の特定技能外国人が飛び出し坊や
2022年12月08日 のニュース
和風総菜・大豆加工食品を製造する、京都府福知山市三和町下川合の京都庵(松田清克社長)で働くインドネシア人たちがデザインした「飛び出し坊や」の看板が6日、会社近くの府道沿いなどに設置され、交通ルールの順守を訴えている。
京都庵では、特定技能外国人として20代から30代までの24人を受け入れている。600メートルほど離れた寮で生活する人もいて、徒歩や自転車で通勤しているが、道中は大きなカーブになっていて、見通しが悪い。
そこで福知山署三和駐在所の木下敦志警部補(44)が、交通事故防止のために設置する「飛び出し坊や」の看板作成を提案。用紙を配り、自由にデザインを描いてもらった。
集まった19点の中から、母国の警察官の制服、コンビニ店員の制服などの3点と、地元のアニメヒーローをイメージした1点の計4点を採用。木下警部補が、ベニヤ板の「飛び出し坊や」に、丁寧に色付けして完成させた。防犯推進委員三和支部が中心となって活動する三和地域安全・安心サポートネットワークの費用を活用した。
年末の交通事故防止府民運動(10日まで)に合わせ、6日に完成式を実施。デザインが採用されたバユヌ・グロホさん(29)、モハンマド・タウフィクさん(25)、モハンマド・フィルマンさん(28)、イインメガ・メリンダさん(32)らが出席し、同社と寮近くの府道沿いに、それぞれ2体ずつ設置した。
4人は「ドライバーはスピードを出しすぎないように、歩行者も道を渡るときは、左右をしっかり確認して渡るなど、交通ルールをしっかり守って、事故に遭わないようにしてほしい」と話していた。
写真=完成した飛び出し坊やとインドネシアの4人、木下警部補