丹波栗の生産者意欲高めようと京都府が栽培講習会
2022年12月06日 のニュース

京都府府中丹広域振興局は4日、福知山市口田野の栗園で、丹波栗の栽培技術を学ぶ実践研修会を開いた。福知山、綾部市などから41人が参加し、苗木の定植方法や獣害対策を教わった。
生産者の育成や意欲の向上にと、山内八郎さん(81)の栗園をモデルに、昨年に続いての開催。福知山地方丹波くり振興会副会長やJA京都にのくに三和くり部会長を務める細見昌一さんが講師として指導した。
植え付け講習で細見さんは土壌が大事だとし、「成長には空気が必要不可欠。そのため、水はけの良い乾いた土が適切で、植え方も空気が入りやすい浅植えが好ましい」と熱弁。「秋植えの場合は雪や雨で自然と土が沈むから、かぶせる際は軽く抑える程度で」と伝えた。
続いて7班に分かれて、各班3本の植栽を実践。穴を掘ったあと、根の間に土が入るよう苗木を揺らしながら植えた。土をかぶせると、乾燥と雑草を防ぐためにわらや刈り草で覆い、獣害対策の防護柵で周りを囲んだ。
参加した夜久野町板生の男性(62)は「3年ほど前から義父の栗園で栽培を手伝っています。講習はいろいろな人のアドバイスが聞けて勉強になります。いずれは義父の後を継げれば」と話していた。
今後は1月に剪定を学ぶ第2回があり、計4回の講習を予定している。
写真=興味深く苗木定植を観察する受講者たち