障害者が働ける街へ 市が先頭に立ち積極採用

2022年10月11日 のニュース

 京都府福知山市は「障害者雇用1千人のまちプロジェクト」を掲げ、障害者雇用の促進を図っている。庁舎内でも積極的な雇用を進めており、今年度の障害者雇用率は3・34%と、法定雇用率の2・6%を大きく上回る。市職員のうち障害のある人は35人となっており、働きやすい環境整備にも努めている。

 35人のうち、一般職で採用されたのは12人。障害者雇用で採用された23人は会計年度任用職員になる。種別では精神、発達、知的、身体など様々で、程度も軽度から重度と幅広い。

 今年度から、障害者雇用の職員たちが、部署を超えて当事者同士のつながりが持てるよう、月1回の交流研修会を始めた。7日に1回目があり、4人が参加。「口頭での指示がわかりづらい」「人とのコミュニケーションが苦手」「仕事の優先順位がつけがたい」など、仕事のことや悩みなどのほか、好きな食べ物のことにいたるまで、ざっくばらんに話し合って交流を深めた。

 市では、昨年度から、周囲や当事者が、人間関係や仕事のことなどを相談できる「支援ルーム」を設け、専門の支援員を配置した。配属先の部署で専用のマニュアルを作成したり、指示の方法を工夫するなどの配慮にも取り組んでおり、交流会での意見も環境改善の参考にする。

 市は2023年度末を目標に「障害者1千人のまち」を掲げ、実現に向けて市役所が先頭に立つ。あわせて、運転免許取得の支援対象に知的、精神障害の人を加えたり、身体障害者手帳や療育手帳などを持つ人に3万円の新規就労支援金制度を用意するなど、民間事業所での障害者雇用の拡大を図っている。


写真=思いを話し合う市の交流研修会

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