朝市の小屋の上に、つがいのコウノトリ 元左官業の住民がモルタルで作る
2022年10月07日 のニュース

京都府福知山市夜久野町下千原の府道談夜久野線沿いに、コウノトリのつがいのモルタル像が現れた。緑の山並みを背景に、朝市の小屋の上に優雅にたたずむ光景がひときわ目立ち、通行するドライバーらの目を引いている。
地元の元左官業、衣川恒男さん(82)が製作した。6年ほど前から、ゆずり峠に近い府道沿いに所有する畑の約13メートルの区間に、明智光秀や七福神、五重塔など20点近くを手作りして次々に飾り、“インスタ映えスポット”になっている。
今年4月に近くの田んぼでえさをついばむコウノトリを目撃して写真に収め、作品にしたいと思ったが、畑のそばに像を飾る余地がなく断念。しかし、友人から「畑前に建つ朝市の小屋の上に置けば店のPRにもなる」と9月中旬に提案を受け、写真を参考に5日がかりで仕上げた。
コウノトリの像は1点が高さ約1メートル、幅約1・2メートルでほぼ実物大。金網で鳥の姿を形作り、モルタルで固め、乾燥後に白や黒のペンキを塗った。脚には鉄筋の棒を使い、屋根に穴を開けて固定した。
衣川さんは「一つが20キロもの重さがあり、クレーンで持ち上げて飾り付けました。屋根の上を生かすことは、自分では全然思いつきませんでした」と話していた。
写真=モルタル像と製作した衣川さん