花火大会屋台事故の記憶残す伝承碑 現場近くに寺院に設置
2022年08月16日 のニュース

京都府福知山市で夏の一大イベントとなっていた盆の花火大会復活を願い、13日に音無瀬橋下流の由良川河川敷でサプライズ花火800発を打ち上げた、市民14人による福知山HANABI実行委員会は、2013年の花火大会屋台爆発炎上事故の悲劇を忘れないため、事故発生現場から約500メートル離れた寺町の久昌寺山門前に伝承碑を設置した。
福知山では毎年8月15日に花火大会が催され、北近畿一の規模として遠方からも観覧客が集まる人気だった。ところが2013年の大会では、河川敷に出ていた露天商の屋台が爆発炎上して多くの死傷者が出る惨事となった。以降、花火大会は開かれていない。
伝承碑は横約75センチ、縦約65センチで、「この事故を風化させない誓いを込めて伝承碑を設置します」と記した。
将来的には事故現場そばに移す計画にしている。
実行委メンバーの奥田友昭さん(41)は「事故をなかったことにはできず、被害に遭われた方と一緒に前に進みたい。盆の時期の花火大会は、きっと多くの方にとって特別だったはず。その思い出を子どもたちにも残していきたい」と話している。
写真=伝承碑に手を合わせる実行委メンバー