盆の花火大会復活を願い 音無瀬橋でサプライズの800発

2022年08月16日 のニュース

 京都府福知山市猪崎の由良川河川敷で13日午後8時から、約800発の花火が夜空を照らした。観客57人が死傷した2013年福知山花火大会屋台爆発炎上事故から9年。再び盆の花火大会で笑顔広がる福知山-を夢描き、30代~40代の市民14人で作る福知山HANABI実行委員会が、“サプライズ”で打ち上げた。

 福知山では、毎年8月15日夜に開く官民組織主催の花火大会が、夏の風物詩として定着していたが、事故以降は開催されていない。同実行委は「花火大会を知らない子どもたちがいる。同じ場所で、同じものを見て、一緒に感動できる。そんな花火大会をもう一度」と願い、機運の醸成を図る足掛かりにと期待して企画した。

 準備は1年がかり。実行委が把握する市内と近隣市の事故被害者宅に足を運んで活動への理解を求め、河川敷での花火や雑踏警備対策で国、府、警察と協議をしてきた。

 関係機関との協議により、花火は事前周知をしないサプライズ形式で行い、突然始まった10分間の光のショーが終わると、河川敷周辺にいた人たちの拍手が重なった。

 今回の打ち上げを皮切りに、実行委は花火大会復活の是非について市民の声を募る「署名アンケート」を始めた。アンケート結果は花火大会再開に大きな力となる福知山市と福知山商工会議所に提出する予定。

 

写真=音無瀬橋そばの夜空を彩った花火
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