厚生会館に代わる新文化ホール整備へ検討委員会初会合
2022年07月28日 のニュース

京都府福知山市の、文化創造拠点施設となる新文化ホールの整備基本構想・基本計画検討委員会の第1回会合が、市役所で開かれた。ホールの建設主体となる市は、老朽化した中ノの市厚生会館を整備し、新しいホールとする考えを持っているが、今後、建設地の選定を含め、施設の規模や機能などを盛り込んだ基本構想・計画の策定に取り組んでいく。
厚生会館は1962年に開館。音楽発表会や演劇、踊りの上演、市展の開催など、市の文化振興の拠点として、広く利用されてきた。2001年度に大規模改修されたが、その後も施設や設備の老朽化が進み、新たな文化ホールの整備が必要になっている。
委員会は劇場プロデューサーら外部有識者や市内の各種団体の代表、公募市民委員ら13人で構成。22日の初会合では本杉省三・日本大学名誉教授が委員長、前田竹司・市文化協会長が副委員長に決まった。
委員会では今年度中に、7回の会合を開き、施設の規模、機能、駐車場、建設地の要件、管理運営、概算事業費などについて検討していく。
また市民からの幅広い意見を聞くため、新施設の将来像などを考えるワークショップを5回開催。新文化ホールについて施設面、事業面で期待することなどを調べるWEBアンケート調査やパブリックコメント募集、市内の各種団体へのヒアリングも実施し、幅広い意見を基本構想・計画に反映させる。
第1回会合では厚生会館の現状と課題についての報告、基本構想・計画のスケジュールなどが発表された。委員からは「ハード面のほか、アーティストや来場者らのことを重点的に考えた構想にしてほしい」「今の人だけでなく、未来の人たちにも利用しやすい施設に」などの意見が出ていた。
写真=市役所で開かれた検討委員会の第1回会合