参院選京都、自民吉井氏と立民福山氏

2022年07月11日 のニュース

 第26回参議院議員通常選挙は、10日に投開票が行われた。改選2議席を巡って9氏が立候補していた京都選挙区は、自民党新人の吉井章氏(55)=公明党推薦=が、トップで初当選した。立憲民主党現職の福山哲郎氏(60)は5選を果たした。日本維新の会新人の楠井祐子氏(54)=国民民主党推薦=は、福山氏と競り合ったが、あと一歩届かなかった。

 日本維新の会の参戦で、注目を集めた京都選挙区は、現行制度となった1950年以降で最多の9氏が立候補し、かつてない混戦となった。長く続いていた自民、旧民主、共産の対決の構図に、維新が候補者を立て、この4候補を中心とした争いが展開された。

 福知山市の得票数は、吉井氏1万776票▽福山氏8290票▽楠井氏6088票▽武山氏3181票▽安達氏1039票▽橋本氏679票▽星野氏236票▽近江氏135票▽平井氏131票だった。

■拍手で喜びを表現 自民党福知山支部■

 西本町の自民党福知山支部には、事務所関係者ら10人ほどが集まり、テレビの速報を食い入るように見つめた。

 吉井氏がやや優勢との情報はあったが、当落についてはなかなか決まらず、「これはだいぶ(時間が)かかりそうやな」との声も上がるなか、午後10時50分ごろに当確が報道された。「よしっ」と全員で拍手し、喜びを分かち合っていた。

 支部長の井上重典府議は「今回は維新が参戦し、大変な選挙ではありましたが、安定した票をいただけると信じて戦い、当選を決められて良かった。安倍元首相の遺志を受け継いで、しっかりと日本のために働き、府北部では災害対策やインフラの整備をお願いしたい」と期待を寄せた。

■一喜一憂後に大歓声 立民第5区総支部■

 内記三丁目の立憲民主党府第5区総支部には、支持者10人ほどが詰めかけ、テレビの速報を見守った。

 3氏の激しい票争いが続き、自民の吉井氏の当確の報道で残るのは1議席となり、緊張感が一層高まった。一喜一憂し、午後11時10分ごろに当確が伝わると、「やった」「良かった」と何度も歓声が上がった。

 第5区総支部長の山本和嘉子氏は「知名度と実績があり、要職に就いていない今回は府内をくまなく回れた。党の支持を固め、若者ら無党派層にも浸透を図れたと思う」と勝因を語り、「厳しい生活が続くなか、賃上げを地道に進め、災害が多い福知山など府北部の治水対策見直しや地場産業の振興に力を注いでほしい」と期待を込めた。

写真上=吉井氏の当確がテレビで伝えられ、拍手して喜び合った(自民党福知山支部)
写真下=接戦の末、再選を果たし、喜ぶ支持者ら(立民党第5区総支部)

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