新鉄道館の計画見直し求める請願、市議会で不採択
2022年06月28日 のニュース

京都府福知山市が、岡ノの福知山城公園親水広場に移転新築計画を進めている「福知山鉄道館ポッポランド(仮称)」を巡り、市民有志が市議会6月定例会本会議に、市民署名を添えて提出していた「着工延期と計画見直し」などを求める請願は、27日に再開された本会議で、賛成少数で不採択となった。
請願は、福知山駅正面通商店街振興組合の岸本道徳理事長ら22人が、「新ポッポランド建設工事着工を延期し、現計画を見直すこと」「計画見直しにあたり、多様な市民らが参画できるオープンな議論の場を設けること」の2点を求め、1614人(うち587人はオンライン)の署名を添えて市議会に提出していた。
本会議に提案後、付託されていた産業建設委員会では賛成4人、反対3人で採択。27日の本会議で委員長が「慎重に審査をした結果、採択された」と報告した。このあと討論、採決に移った。
討論で、請願に賛成する議員は「市が市民の意見を十分に聞かず、置き去りにしたまま巨費を投じて事業を強行することは、市の自治基本条例にも反する」などと市の事業の進め方を批判。
これに対して請願に反対する議員は「鉄道のまちの歴史を学び、伝承していくことは重要なことで、新施設は学習機会の場になる。市に対する市民の誇りの醸成に加え、観光要素も持ち、計画通りに進めるべき」などと反論した。
採決の結果、賛成は10人、反対は13人で、不採択となった。
■本体建設は近日着工予定■
一方、新施設の工事請負契約の締結議案は同日の本会議で、賛成多数で原案通り可決された。
契約金額は2億4541万円。すでに建設に向けて、予定地内の公園設備解体などを進めており、来夏の開館をめざして、早ければ7月中に本体の建設工事に入る。
工事請負契約締結議案については、付託されていた産業建設委員会では採決まで至らなかった。そのため、再開した本会議で委員長が「閉会中(6月定例会後)も継続審査が必要と決まった」と申し出があり、さらに継続審査の期限を9月市議会まで延長するようにと求めた。
しかし、議員から6月市議会で採決をする動議が出て、賛成多数で追加議案となり、採決の結果、可決された。賛成は13人、反対は10人だった。
写真=鉄道館建設に向けて整地が進む親水広場跡