点字投票をしやすくと要望書 視覚障害者ら市選管訪れ
2022年06月22日 のニュース

NPO法人視覚障害者支援ネット・チームまなざし(神田昌胤理事長)はこのほど、点字投票率アップをめざして、京都府福知山市選挙管理委員会に要望書を提出した。
NPOは福知山、綾部、舞鶴3市の視覚障害者と支援者約50人で昨年に発足。視覚障害者が暮らしやすい地域の実現を目的に活動している。
市役所を訪れたのは、点字投票用の用紙を使って投票している福知山市民2人を含むNPO会員5人。舞鶴市の神田理事長と夜久野町直見の田村敏明監事が、福知山市選管事務局の吉田和彦局長に要望書を手渡した。
要望書では、点字投票をする有権者が投票所で戸惑わないように、対応事務を職員間で周知徹底することなどを求めている。
吉田局長は「法律でないと対応できないこともあると思うが、でき得る措置は要望を参考にしながら検討していきたい」と答え、「点字が読める職員の育成にも取り組んでいます」と伝えた。
市選管事務局職員3人と対話した会員は「視覚障害者が期日前投票に行こうと思っても交通手段がない。何らかの方法がないものか」との悩みも打ち明けた。
田村さんは「点字投票を諦めて、投票に行っていない人もいると思うので、ぜひ対策をお願いしたい」と話していた。
写真=要望書を手渡す神田理事長(中央)と田村監事(左)