参院選公示、18日間の熱戦スタート 京都選挙区には9人立つ

2022年06月22日 のニュース

 第26回参議院議員通常選挙が22日、公示された。岸田政権9カ月間の実績評価が下されるほか、物価高騰への対応や憲法改正、安全保障などを争点に、7月10日の投開票に向け、18日間にわたる選挙戦の火ぶたが切って落とされた。京都選挙区(改選数2)には、同日正午現在で、現職1人と新人8人の計9人が立候補を届け出た。

 京都選挙区に立候補したのは正午現在、届け出順に、共産党新人の武山彩子氏(51)▽立憲民主党現職の福山哲郎氏(60)▽政治団体「新党くにもり」新人の平井基之氏(43)▽政治団体「維新政党・新風」新人の橋本久美氏(52)▽NHK党新人の星野達也氏(33)▽政治団体「参政党」新人の安達悠司氏(40)▽NHK党新人の近江政彦氏(52)▽日本維新の会新人の楠井祐子氏(54)=国民民主党推薦=▽自民党新人の井章氏(55)=公明党推薦=の9人。

 これまでは、自民党が1議席を獲得し、残りの1議席を立憲民主党、共産党が奪い合う構図だったが、今回は国民民主党の推薦を得た日本維新の会が参戦。引退する二之湯智・国家公安委員長の後任を託された自民の新人は、知名度に課題があり、4候補者の争いが軸になりそう。

 またNHK党から2人のほか、複数の政治団体からも名乗りを上げる。府選挙管理委員会によると、京都選挙区に9人が立候補するのは、現行制度となった1950年以降で最多。混戦となる中で、それぞれ独自の公約を掲げ、支持拡大を図っていく。

■改憲勢力3分の2に到達するかも注目■

 参議院議員は任期6年で、3年ごとに半数ずつが改選となる。今回は全248議席のうち、改選数124と非改選の神奈川選挙区の欠員1を補充する「合併選挙」を合わせ、125議席を巡って与野党が争う。

 与党の自民、公明で非改選が69議席あり、過半数を維持するには56議席がいる。また岸田首相は、憲法改正に意欲を示しており、憲法改正の国会発議には、衆参両院それぞれの総議員数のうち、3分の2以上の賛成が必要となる。

 衆議院は、与党と改憲に肯定的な日本維新の会、国民民主の計4党で、すでに国会発議に必要な議席を超えていて、参議院で3分の2以上を獲得するためには、今回の選挙で83議席がいる。このラインに到達するかも、注目されている。
  
【追記】22日午後5時現在、新たな立候補の届け出は無く、9人での戦いが確定した。

 

写真=市役所前の参院選を告げる看板

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