生徒を鍛える、海から運んだ砂 福知山成美のビーチバレー専用コート
2022年06月14日 のニュース

京都府福知山市水内、福知山成美高校(兒島裕之校長)に、ビーチバレーボールの専用コートがある。国内の高校で砂を入れた本格的なコートを設けているところは珍しく、強豪の女子ビーチバレーボール部や男子バレーボール部などが使っている。
もともとは2000年ごろに、部員数が多かった男子バレーボール部のトレーニング場所として、山手の高台の砂利が敷かれた空きスペースに造った。コート一面に京丹後市網野町の海砂を敷き詰めている。縦約30メートル、横約20メートルあり、工事費は約100万円で、材料に枕木などを再利用したため安価で済んだという。
11年には女子バレーボール部から特化してビーチバレーボール部が発足し、専用コートになった。本格的なコートでの練習のおかげで、全日本ジュニア優勝5回の名門校となり、世界大会で活躍できるプロ選手も輩出している。
コートはビーチバレー部やバレー部員のほか、スキー部が体力づくりの練習で使ったりしている。また体育の授業でも使用。砂地で軟らかいため、他校のバレーボール部員がリハビリ目的で借りることもある。
副校長で、女子ビーチバレーボール部の松田英人監督(54)は「学校のコートは、ビーチバレーボールの国内ルールが適用できる広さがあります。今後は地域住民の方々にも健康増進を目的にコートを使ってもらえるようにしたい」と話している。
写真=網野の砂を運んだ専用コート