「お城に花を咲かせましょう」福知山城を桜の名所に―高校生が植樹のための募金箱を制作

2022年06月08日 のニュース

 福知山城を桜の名所にしたいと、京都府福知山市民と出身者らで作る「目指せ桜の城実行委員会」(吉田博会長、20人)が、京都共栄学園高校=福知山市東羽合=の生徒の力を借りてオリジナル募金箱を作った。会の活動に賛同する京都北都信用金庫市内7店舗に近く設置される。

 実行委員会は、吉田会長(71)ら桃映中学校の同級生4人が呼びかけ、2017年に発足した「お城に花を咲かせよう会」(同会長)の取り組みを進めるため、賛同者を増やして21年度に立ち上げた。


 かつて城周辺に100本以上あった桜は、枯れたり工事による伐採で数が減り、今は半分以下となっている。なんとか桜を増やしたいと、日本各地の名桜、老桜を見守る京都の桜守・佐野藤右衛門さんとつながりを持ち、城全体を調和があり市民が誇れる桜の城として復活させるために、少しずつ植樹や周辺環境整備をしてきた。


 咲かせよう会が発足してから続ける植樹などのための募金は、目標200万円に対して現在70万円。活動の趣旨をさらに広めて、市民運動として盛り上げていきたいと、募金箱を作ることにした。


 募金箱のデザインは桜の城運動を支持する共栄高の教員を通じて、同校生徒たちが手掛けた。城を書いたり、花札に似せたりし、活動を応援するメッセージもあり、一つひとつの工夫に吉田会長は「若い子たちが城のことを思って作ってくれていることが伝わってきてうれしい」と喜ぶ。


 植樹は今年度内に行う予定で、市が植樹場所の地盤整備費を予算化し、バックアップする。


 募金は口座振り込みでも受け付けている。京都北都信用金庫福知山中央支店、普通1229545、口座名義人は「目指せ桜の城実行委員会 会長 吉田博」。


 問い合わせは実行委員会窓口の福知山観光協会、電話(22)2228へ。



写真=募金箱を手にする吉田会長

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