大人に交じって座禅 日新中1年の田中さん、小学3年から続ける
2022年05月22日 のニュース

京都府福知山市拝師の臨済宗南禅寺派・福聚寺(大紫磨寿紀住職)で、毎月一度行われている座禅会に、大人に交じって参加している中学生がいる。日新中1年の田中美海さん(12)。「美海ちゃんが来とるで、頑張って来ないと」と、大人たちの参加を促す存在になっている。
田中さんは母親の勧めで、祖父母の家の近くにある福聚寺の座禅会に参加。小学3年から始め、中学生となった今も、勉強や部活と両立しながら継続しているという。
座禅会は、地域の人たちが交流できる場になれば-と、同寺が5年前から毎月第2土曜日に開いている。15分間の座禅を2回行い、希望者は背中を打つための棒・警策を受け、その後、お経を読んで締めくくる。終わると、参加者で茶菓子を味わいながら、和気あいあいと雑談を交わす。
田中さんは「最近の嫌な出来事などが、背中をたたかれることで頭から消えます。また頑張ろうと、気持ちをリセットできる良い機会なので、今後も続けていきたい」と、晴れやかな表情を見せる。
大紫磨住職(49)は「何かひとつでも継続することは立派。その姿勢が普段の学校生活にもつながると思います」と、目を細めていた。
写真=座禅を組む美海さん