公立大生が藍栽培に参加 復興に取り組む市民グループと苗植え
2022年05月10日 のニュース
京都府福知山市、福知山公立大学の学生団体「DOKKO(どっこ)」のメンバー8人が8日、福知山藍同好会(塩見勝美代表)の由良川藍の苗植えに参加した。藍染めに興味をもった学生たちが、昨年の秋に「藍プラス・プロジェクト」を立ち上げ、藍について知り、学生ならではの視点で若者への情報発信を考えようとしている。
由良川沿いで盛んだった藍栽培を復興させようと、藍同好会は毎年、染めの原料に使う藍を種から栽培しており、この日も会員たち10人が集まった。3月にまいた種から育った約2千本の苗を用意。学生たちと一緒に、福知山市中(なか)の「藍の家」前にある2アールほどの畑に植え付けた。
塩見代表(84)が学生たちに、5本を1株にして植える、根元はしっかりと踏み固めるなどコツを指導。全員で肥料と水やりをするなど、和気あいあいと作業に取り組んだ。
プロジェクトリーダーで2年生の北田真穂さんは、「伝統工芸でもある藍染めや植物の藍を、多くの若い人に知ってほしいと思っています。体験を通して分かったことも含め、積極的に発信できる方法を、同好会の方と協力しながら考えたい」と話していた。
学生たちは、市内イベントで藍を使ったワークショップやカフェの出店、SNSを使った情報発信などを考えている。
写真=学生や同好会員が一緒になって苗植えをした