コロナ禍で初の規制なしGW 帰省や旅行に「動き」

2022年04月28日 のニュース

 ゴールデンウィーク(GW)が近づいてきた。直近2年は新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言と時期が重なり、帰省や旅行による人流は少なめ。今年はコロナ禍のもとでは初めてとなる「行動規制なし」の状況で、29日から最大10日間の大型連休に突入する。京都府福知山市のまちの動向を取材すると、この2年にはなかった人の動きが見られる。

 大阪府内在住の福知山市出身男性会社員(42)。大阪は感染拡大が長く続き、帰省をためらう2年間だった。どうしても外せない用事で戻らなければいけなかった時は、事前にPCR検査をして、家族を残し単身で手短に済ませた。

 「今年はこれまでよりは気分的には楽に感じる部分がある」と話し、ゴールデンウィークは家族そろって帰省する。久しぶりの制限なしの古里を喜ぶが、「コロナがないわけじゃないし、日帰りでとどめるつもり」。

 福知山市内で子育て中の40代の主婦は、京都市内から嫁いできた。「コロナ以降、実家への里帰りはしていません」。子どもが発熱し、コロナではなかったものの、家族全員が自宅待機になることが何度かあった。

 「ゴールデンウィークに旅行に行きたいという気持ちはあるけれど、踏ん切りがつかない。家族の誰かの体調が悪くなるたびに実生活が停滞することの心配の方がまだ大きい」

■近場、京阪神への“控えめ旅”主流■

 福知山市駅前町の日本旅行TiS福知山支店(山田昌弘支店長)によると、ゴールデンウィーク期間中の予約状況は、1年前に比べるとかなり上向いており、問い合わせの電話が鳴っている。

 行き先としては近場の京阪神地域への“控えめ旅”が主流で、山田支店長は「コロナ以前までとはなっていませんが、昨年に比べると確実に増えています。それでも遠方は控えていらっしゃる方が多い印象です」と話す。

■高速バス、減便続けるが利用に回復の兆し■

 日本交通福知山営業所(川本康博所長)によると、大阪、神戸と福知山をつなぐ高速バスを利用する人の数が戻りつつある。

 川本所長は「3割強ほどの減便を続けているなど、新型コロナ前と比べるとまだまだですが、一昨年、昨年よりはにぎわいが戻ってきました」という。

 ここ数週間は週末の利用状況が増えており、29日からの大型連休中も同様の傾向が続くと見ている。

 運行を終えた後の高速バスは、毎回、社員たちが洗車機と手作業で清掃。「高速を走ると前面が特に汚れるので、しっかりと手で磨いています」。連休に向け、モップを持つ手にも力が入る。

  

写真=高速バスを清掃する社員

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