夜久野小4、5年生が漆の苗木を植樹 児童が成人したころ木も大人に
2022年04月21日 のニュース
ふるさと夜久野の伝統文化として、丹波の漆を学んできた京都府福知山市夜久野町高内、小中一貫校・夜久野学園(山添麻矢校長)の小学4、5年生計26人が20日、夜久野高原(平野)の体験農園で漆の苗木を植樹した。植えた子たちが大人になったころに、木も一人前になって漆の採取ができる。
高内の学園からバスで夜久野高原を訪れ、道の駅農匠の郷から徒歩で農園へ移動。待ち構えたNPO法人丹波漆の高橋治子理事長から説明を受けた後、農園に入って2人1本ずつ苗木を植えた。
植え方を指導したのは、漆の木を増やす活動をしている丹波漆の山内耕祐さんと齊藤善之さん。子どもたちは、かぶれないように苗木を持つ方法などを教わって、スコップで丁寧に土をかけた。
昨年はみんなで漆の採取現場を見学したり、道の駅内の市やくの木と漆の館で漆の絵付け体験をするなど、漆についての学習を重ねていて、最後の授業として12月に植樹をすることになっていたが、今冬の大雪のため春まで再々延期になっていた。
苗木には1本ずつ名前を付けるのが毎年恒例になっていて、自分たちの苗字から「ビッグ・ムーン・シー」と名付けた大月弘志朗君と月見萌絵さんの5年生ペアは、「大きく育った漆を見に来たいです」と期待を膨らませていた。
引き続き今年度も3年生が、丹波の漆について学ぶことになっている。
写真=手分けして漆の苗木を植えていった