こうの史代さんのイラストが表紙 福知山市、観光パンフレット刷新
2022年04月14日 のニュース
福知山市が、市観光パンフレットを刷新した。ここ10年は既存のものを必要に応じて改訂していたが、より手に取って楽しんでもらえるように作り替えた。
観光パンフレットは、市内外の観光施設や道の駅などに置いて、市内観光誘客の促進につなげる。他市町のパンフレットと一緒に並べられることが多いため、最初に目に入る表紙からテコ入れした。
表紙は、福知山市の旧デザインも含め、多くの自治体が「観光の見どころスポットの写真」にすることが多い。そこで、あえてイラストを採用することで、他との差別化を図った。
イラストは、市内在住の漫画家・こうの史代さんが、福知山城の見える市内の街並みを現実と幻想を交えて描いた「麒麟のいる街」を使う。
写真で見せる見どころ紹介では、「福知山城とまち歩き」「鬼と大江山」「夜久野高原」「三和・大原」などの場所は旧デザインとほぼ同じだが、使う写真は人物が写っているものをたくさん取り入れて、活気ある雰囲気を作った。
このほか、市外からの問い合わせが多い「鉄道のまち」、市場規模が高まっている「体験型観光」のページを新たに追加している。
産業観光課観光振興係の兵井真衣さんは「表紙は、こうの先生の作品を使わせていただいて、柔らかく温かいタッチに仕上げました。写真は人物を入れることで、パンフレットを見た人が、自分が観光している様子をイメージしやすくなると期待しています」と話す。
パンフレットはA4判、カラー16ページの計1万6500部作成。日本語版1万部、英語版5千部、中国語の簡体字と繁体字、韓国語版を各500部作った。