人工呼吸器や感染防止機材積んだ救急車を配置 扶桑化学工業の寄付生かし
2022年04月02日 のニュース

京都府福知山市は、市内の長田野工業団地で操業する扶桑化学工業(本社・大阪市、杉田真一社長)からの寄付を活用し、老朽化した高規格救急車1台を更新した。福知山消防署北分署=牧=に配置し、運用開始している。
車両費用に加え、人工呼吸器などの医療機器やオゾンガス発生装置など新型コロナウイルス感染防止対策の資機材を含め、取得費は約3千万円。そのうち2千万円は扶桑化学工業が地域貢献の一環で、企業版ふるさと納税制度を活用して昨年10月に寄付した。
長田野町の同社京都事業所第2工場で3月28日、感謝状贈呈式が開かれた。大橋一夫市長は「多額の寄付をいただきありがとうございます。車両は3月18日から運用を開始しています。今後も救急活動の強化に努め、市民が安全に暮らせるよう全力を尽くしたい」と感謝した。
杉田社長(66)は「地域に少しでも貢献できたことをうれしく思っています。今後も私どもの経済状況が許す限り、できるだけ協力したい」と話していた。
写真=大橋市長(左)から感謝状を受ける杉田社長