日本農業賞で大賞 JA京都にのくにの「万願寺甘とう」
2022年02月18日 のニュース

京都府の福知山、舞鶴、綾部3市で生産され、JA京都にのくに(迫沼満壽組合長)の特産品で、全国で人気の高い万願寺甘とう。第51回日本農業賞の集団組織の部で、生産者たちで作る「JA京都にのくに万願寺甘とう部会協議会」(添田潤会長、326人)が、大賞に選ばれた。
同賞は日本放送協会、全国農業協同組合中央会、都道府県農業協同組合会が主催し、農林水産省、各都道府県が後援している。
日本農業の確立を目指し、意欲的に経営や技術に取り組み、地域社会の発展にも貢献している農業者と営農集団、食と農との距離を縮める取り組みを表彰している。
個人経営、集団組織、食の架け橋の3部がある。最優秀の大賞は個人経営、集団組織の両部で3つずつ、食の架け橋の部は1つを選んだ。これとは別に、特別賞、優秀賞、奨励賞も決めた。
集団組織の部には全国から95件の応募があった。最初に取り組みなどについての書類審査があり、通過した団体には現地審査が実施される。
万願寺甘とう部会協議会への現地審査では、3市の生産者代表が対応。福知山からは「万願寺甘とう福知山部会」の北山慶成部会長が審査を受け、生産者の思いや生産状況などを伝えた。
審査の結果、地道に産地化やブランド化を進めてきた姿勢▽新規就農者の積極的な受け入れ▽協議会が一丸となった栽培技術向上の取り組みやPR活動▽生産物の品質などが高く評価された。
表彰式は27日に実施され、添田会長らがオンラインで出席する。
写真=昨年の出荷セレモニーで万願寺甘とうのPRに立つ添田会長(右)と迫沼組合長