「本の処方箋」 利用者の気分に合わせて本を貸し出し
2022年02月11日 のニュース

京都府福知山市三和町千束の三和会館1階にある市立図書館三和分館(大槻八千代分館長)は、利用者の気分に合わせて「薬袋」に入った本を貸し出す「本の処方箋」を8日から始めた。「問診票」で6、7問答えたあと、新しい本との出会いを提供する。4月30日まで。
新型コロナウイルス禍で、不安を感じて生活するようになった中、心に寄り添う本を図書館の利用者に見つけてほしいと初めて企画。三和分館の窓口付近に設置した「問診票」で、「テンションをあげたい」「ストレス解消したい」などの質問に対して答えていく。
そして、今の気分を確認したあと、「薬局コーナー」に配置した「くすっと笑える・元気が出る」「泣ける・ドキドキする」「ほっこりする・すっきりする」の各コースの中から、絵本や小説などを組み合わせた福袋形式の「薬袋」(2冊入り)が処方される。
三和分館は「小さな分館ならではの取り組みです。どんな本が入っているか分からない状態で借りることになりますが、利用者さんの気持ちに合った本を入れているので、『心の処方箋』にしてほしい。新しい本との出会いを楽しんでもらえたら」と話す。
利用は一日1袋までだが、期間中は何度も利用できる。開館時間は火曜日から日曜日の午前10時から午後6時まで、毎週月曜日と祝日は休館。また蔵書点検のため23、24両日は休む。
写真=利用者の気分に合わせて「薬袋」に入った本を貸し出す