特産・三和ぶどうの100%ジュース作る 町の文化守りつつ、新たな形に

2022年01月26日 のニュース

 万願寺とうがらしの大規模栽培をしている福知山市三和町辻の株式会社「Season(シーズン)」(久保世智社長)が、三和町の特産品「三和ぶどう」の果汁100%ジュースを新たに作った。友渕のブドウ園の一部を引き継いで栽培、ジュースに加工したもので、応援購入型のクラウドファンディング(CF)のサイト「Makuake」で先行予約販売をしている。

 大阪府高槻市出身の久保社長はウェブのコンサルティング会社などで働いたあと、一次産業の可能性を感じて就農。「農業を持続可能な産業にすること」を理念に掲げて2017年に法人化し、町内の農地で万願寺とうがらしを栽培している。

 そんな中、長く情熱をかけて「三和ぶどう」を作ってきた生産組合の組合長が亡くなった。組合は、経営状況などから考え、2020年に解散することに。それを知った久保社長は「三和ぶどうは、大切な人に贈るなど町民の『文化』になっている。このまま衰退させてはいけない」と継承を決意した。

 メイン事業の万願寺とうがらしとブドウの収穫時期が重なってしまうという課題があったため、「これまでと同じような生産や販売方法はできないが、これまで培われた文化を守りつつ、私たちなりの形で継承していきたい」と生食用ではなく、ジュース作りに着手した。

 昨年、30アールの75本の木で本格的に栽培に挑戦。ジュース専用の果実を作るため、農薬を使わずジベレリン処理もせず、枝に対しての房数を制限し、樹上でぎりぎりまで完熟させることで、糖度20度以上に上昇させた。800キロを収穫し、種も皮も丸ごと搾って瓶詰め。720ミリリットルのボトル1本に、ブドウ3、4房を使用する。

 予約先行販売は限定300本を用意し、CFは福知山市の「NEXT産業創造プログラム」の一環で実施。本来のCFは、インターネットで不特定多数の人から、資金を募るための手法だが、今回は多くの人に取り組みを知ってほしいと活用した。

 「Makuake」で1月17日に開始すると、早々に目標金額30万円を達成。現在は、ジュース2本と干しブドウ2袋のセット(6500円)などを追加し、購入できるようにしている。期間は2月27日まで。資金は、ラベル製作費や広報費などに使う。

 CF用に用意した中から残った分は、3月中旬から自社のホームページで販売する予定という。

 久保社長は「果実本来の風味を楽しめるストレートのジュースです。単に甘いだけでなく、酸味や渋みのバランスのとれた味わいに仕上がりました。私たちは多くの人に農業が生み出す価値をお届けし、幸せの連鎖を起こしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」と話している。


写真=完成した三和ぶどうジュースを持つ久保社長

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。