JR西日本組織再編で福知山支社の一部を大阪へ 鉄道運行部署は残す方針
2022年01月17日 のニュース

新型コロナウイルス禍で鉄道利用が減り、業績が悪化しているJR西日本は、近畿地方にある福知山、和歌山両支社の大規模な組織再編に向けて検討を進めている。
JR西日本は鉄道利用者数の低迷で、昨年度の最終決算が2332億円の赤字となっており、組織のスリム化によってコスト削減を図り、経営を立て直すことが急務となっている。
組織再編では両支社の機能の一部を大阪市にある「近畿統括本部」に集約するが、鉄道運行にかかわる部署や自治体との窓口となる部署は、それぞれの支社に残す方針にしている。
また、中国地方にある米子、岡山、広島3支社の一部の機能を、広島市に新たに設置する「中国統括本部」に統合する方向で検討している。
今後、労働組合と協議を重ねたうえで、早ければ10月にも新体制で運営を開始する考え。
写真=一部の組織再編が検討されているJR西日本福知山支社