「ここでしか味わえない」を追い求めるパーキングエリア 舞鶴若狭自動車道・六人部

2022年01月01日 のニュース

 福知山市内を走る舞鶴若狭自動車道の六人部パーキングエリア(木下智行店長)の食が“熱い”。「ここでしか味わえないものを」と、名物メニュー作りに力を入れている。

 パーキングエリア(PA)は、サービスエリア(SA)に比べると小規模で、売店は必要に応じて備えられているところが多い。

 六人部PAは、下り線(宮)と上り線(大内)を別会社が運営していたが、9年前から朝日エアポートサービス(高津利明社長、本社・大阪府豊中市)が一手に引き受けている。飲食席は上下線それぞれ20席ある。

 来店するのはトラックドライバーが最も多く、観光客や遠方への帰省者らも訪れる。一昨年からの新型コロナウイルス禍で外出自粛が続いた時期は、休日に閑古鳥が鳴いていたが、昨秋からのコロナ沈静化で少しずつ客足が戻り始めている。

■下りと上り(行き帰り)で変わる食事を■

 下り線と上り線で食事のメニューががらっと変わる。メニューは、調理場から接客までを担当するパートの女性陣が手がけていて、各線の魅力を際立たせている。

 下り線は日本海方面に向かう際の最後の食事場所としての利用が多い。

 一番人気は一昨年12月から販売する六人部醤油ラーメン。縁あって、大阪の人気行列店「人類みな麺類」のプロデュースで誕生した一品で、カツオ油の風味あるあっさり系スープに、のどごしの良い麺、黒コショウをまぶしたレアチャーシュー、極太メンマで仕上げる。

 ほかに、パートリーダーの葛野久美子さん(54)が勧めるのは、3年前に作った赤鬼コロッケ。ハバネロや七味とうがらしを利かせた激辛で、「うどんやそばに乗せてもいけます」。うどん・そばのだしは自家製で、魚介だしが香り、コクがある。激辛コロッケと混ぜると辛さがやわらぎ食欲をそそる。ただし、辛いものが苦手な人は注意がいる。

 また、丹波地鶏と夜久野そばを使う地鶏そば、チキン南蛮、きつねうどんなどは下り線にしかない。

 一方、観光帰りの人たちが立ち寄ることが多い上り線は、土産販売がメインで、下り線と同じ食事メニューでは戦えない。大江山の鬼伝説にちなんだ鬼そば、鬼ラーメンなどの“鬼メニュー”を推している。

 一番人気は鬼そば。黒い太麺に、醤油にこだわる自家製の秘伝だしを注いで山菜などをトッピング。程よいコシがある本格派のそばをワンコインで食べられる手軽さが受けて、福知山市民の人気も高い。

 九州に里帰りする女性から「道中に鬼そばが食べられる六人部PAがあと2、3カ所はほしい」と称賛する声をもらった。パートリーダーの田中加代子さん(41)は「そばが苦手な私でも毎月食べています」と自信を見せる。

 もう一つの看板商品の鬼ラーメンは改良してさらにおいしさ向上。ヒレカツ丼、ワカメの六人部うどんは上り線でしか食べられない。

■実は米も違います■

 上下線で共通する人気のグランドメニューが、ニンニク入り牛肉のスタミナ定食だ。ごはんの大盛りは無料でトラックドライバーの熱視線を集めている。クリーミーな六人部コロッケは王道として定着している。

 米は福知山産を使い、上り線がキヌヒカリ、下り線はコシヒカリで変えている。

 木下店長(53)は「行きがおいしかったから帰りも寄ってみよう-となってほしい。ただ、その時に同じメニューでは面白くない。福知山と六人部のPRを考えつつ、それぞれの店で自由にメニュー作りに挑戦できるやり方を大事に思っています」と目尻を下げる。

 食器は陶器を使って「ごはんは視覚もスパイスです」。福知山にある唯一の高速道路のパーキングエリアは、地元愛と食への探求心にあふれている。

写真は上から
 「一度食べてみて」。下り線一番人気の六人部醤油ラーメン(煮卵付きで税込み900円)
 日本海側に向かう最後の休憩所になる下り線(上)と観光帰りの人の利用が多い上り線
 中身が赤い激辛コロッケ。うどんのだしに混ぜると良いスパイスになる
 調理場を切り盛りするのはパートの女性陣が中心。2~3人態勢で売店レジにも対応する
 トラックドライバーに愛され続けるスタミナ定食。ごはん大盛り無料(税込み830円)

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