生産者育てて丹波栗の増産を 京都府が福知山で研修会
2021年12月17日 のニュース

丹波栗の生産者を育てて生産量増加をめざすため、京都府中丹広域振興局はこのほど福知山市口田野の栗園で研修会を開き、福知山、綾部両市の61人がクリ栽培の心構えや秋にする苗木定植の方法などを学んだ。
会場は栽培歴30年の山内八郎さん(80)が管理する日当たりの良い実習モデル園。20アールの園内に、渋皮がむきやすい品種「ぽろたん」が50本以上植え付けてある。
講師は、卓越した丹波栗栽培技術と能力をもつ地域特産物マイスター、山内善継さん(80)=京丹波町=。受講者たちに「1反(10アール)あたり、3Lサイズ以上で300キロを収穫できれば、京都の丹波地域は丹波栗の一大産地になる」と発破をかけた。
大事なことは、クリ作りに興味を持つ、先進事例を学ぶといったことを挙げ、「本には書いていない工夫はいくらでもある。自分で創意工夫を」と強調した。
植え付け講習では、深さ60センチに掘られた穴に善継さんらが鶏ふん、ヨウリン、土などを入れていき、植えた後は根の間に土が入るように苗木を揺らすことや、支柱は太い竹を使うことを勧めていた。
このあと、10班に分かれ、定植の実践をして、体を使って覚えた。
受講者の一人は「15本ほど栽培していますが、古くなって更新するとき、自己流で植えていました。話を聞いて植え方が全然違うことが分かり、参考になりました」と話していた。
今後は1月と2月に計3回あり、せんてい方法などを学ぶ。
写真=地域特産物マイスターの話しを熱心に聞き入った